ごみをなくして豊かに暮らす

- 今ら取り入れたい4つのエコ習慣 -
山本さん / ごみ0

「ご(5)み(3)ゼロ(0)」の語呂合わせで、日本ではじまった「ごみゼロの日(5月30日)」。
ごみを出さない・捨てない暮らしを、身近なところから考えていきませんか?


今日からはじめられる、
4つのゼロ・ウェイスト(ごみをなくす)アイデアをご紹介します。

1 お買い物のスタイルを見直してみる

ごみを少しでも減らすために、なにから始めよう。そう思ったときに手に取った本が、ペア・ジョンソンの「ゼロ・ウェイスト・ホーム」。家族4人で1年間のごみの量はわずか1Lを実現した彼女。ごみを出さない究極のライフスタイルは、世界27カ国以上で翻訳され反響を呼びました。

「自分たちの消費の力が地球環境に及ぼす影響を理解すること、そして、その理解の上に立って行動すること」というメッセージは、自分自身の過去のお買い物を見直してみるきっかけに。洋服の無駄な衝動買いをしていないか? 本当にこの電化製品は生活に必要なのか? これから長く使い続けたい、大切にしたいと思えるものだけを、じっくりチョイスしていきたいですよね。

2 キッチンをプラスチック・フリーの空間に

プラスチックごみの排出量がアメリカに次いで世界2位の日本。家の中でいちばんごみが出やすく、プラスチックアイテムの多いキッチンを少しずつ改善していきましょう。ラップはミツロウラップに、水切りやテーブルを拭くのに使うキッチンぺーパーをさらしに。

洗剤は詰め替えボトルに入れて、スポンジは100%植物性由来のものにする。意識せず使い捨てていたものを繰り返し使えるアイテムに置き換えるところからはじめてみませんか。

サラシ

3 週末にベジブロスをつくりおき

生ごみを減らせて、誰にでも簡単につくれるベジブロス(くず野菜からつくるだし)づくりは、環境にもからだにも優しくおすすめです。

きのこの石づきやセロリの葉っぱ、にんじんのへたといった野菜の種や根っこを、プラスチックフリーの食品用保存容stasherにストックしておいて、週末は鍋でそれを煮込むだけ。野菜をまるごと食べきれるので栄養効果が高く、毎日の料理に活用できるのがポイント。冷蔵庫の中もすっきりして、新しく必要な食材だけを買い足せます。

スタッシャー

4 ロスフラワーでお部屋を彩る

コロナ禍で冠婚葬祭やイベントの中止により急増した、フラワーロスの問題。枯れてしまう前に廃棄される花は、年間で10億本!とも言われています。

美しい状態にもかかわらず捨てられるお花を一輪でも救うべく、食卓やエントランスに飾ってみたり、ドライフラワーにしたりするのはいかがですか。通常の生花に比べてリーズナブルな価格で買えるECサイトやサブスクのサービスもあるので、ぜひチェックしてみてください。


ごみを減らす7つの行動指針として、Reduce(減らす)、Reuse(再利用する)、Recycle(リサイクル)、Refuse(断る)、Repair(修理する)、Rebuy(リサイクルされたものを再度購入する)、Rethink(再考する)が知られています。

草むら

1つでも身の回りのことからトライしてみると、ごみを減らすための行動は我慢ではなく、日常の中に新しいゆとりを見つけられる手段のように思います。 最後に、今すぐできるごみゼロアクションをご紹介!

「ごみゼロ」にまつわる写真に#530ACTIONをつけてインスタグラムに投稿すると、WWFジャパン(世界自然保護基金)に530円を寄付されるキャンペーンが5月30日まで実施中です。無理なく、楽しみながら、実践していきましょう。

Text : Ogawa
References : ゼロ・ウェイスト・ホーム ―ごみを出さないシンプルな暮らし― ベア・ジョンソン (著), 服部 雄一郎 (翻訳) (アノニマ・スタジオ)

 


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