海の日にこそ考える 世界の海に広がるプラスチックごみのこと

日本のプラスチックごみの大半は容器包装です。
プラスチックごみをどんどん燃やすことで、温暖化は加速します。
旅行やイベントが多い夏休み目前
減プラスチックを習慣に
7月18日は海の日!
梅雨も明けて夏本番になり、海水浴を楽しめる季節にもなってきました。海岸や浜辺に行くと目に飛び込んでくる、たくさんの打ち上げられたごみたち。
わたしが小さいときに遊んだ海の景色よりも汚く、素足で砂浜を散歩するのは少し怖くなってしまいます。
世界では毎年800万トンのプラスチックごみが海にたまり続け、2050年には魚よりプラスチックごみの量が上回るとまで予測されています。
去年の東京農工大などの研究調査でも、世界の海鳥の50%にプラスチック添加剤の汚染が広がっていることがわかっています。

正しく回収されないプラスチックごみは、風や雨によって海に運ばれます。
波や紫外線で小さくボロボロにされたプラスチックごみは「マイクロプラスチック」と呼ばれ、プラスチック製品に含まれた添加剤や海中の化学物資を付着したまま、魚や貝がえさと間違えて食べます。
その魚や貝をわたしたちが口にしている日常は十分にありえるのです。

日本のプラスチックごみの大半は容器包装。使い捨てプラスチックが便利なのもわかってはいるのですが、夏休みのイベントや旅行をとても楽しみにしている小学生の子どもたちとはこの3つは必ず守ろうと約束しました。
- 1 マイバッグ・マイボトル・マイカップを持参しよう
- 2 プラスチックのストローは使わない
- 3 海・川・山など屋外で遊んだあとはごみを持ち帰る

すでに当たり前になってきているのかもしれませんが、わたしたち大人だけではなく、子どもたちの世代からプラスチックフリーを習慣にしていきたい。
今は家庭から出るプラスチックごみを資源として活用する動きも広がっています。おしゃれなプラスチックフリー製品もたくさん出てきていますので、ぜひライフスタイルに合わせて選んでみるのはいかがですか?

photo:muu
Edit:YOSHIKO
References
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201905/1.html
https://www.nippon-foundation.or.jp/journal/2020/43293
https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/3776.html
海洋プラスチック 永遠のごみの行方 (角川新書)
保坂 直紀
国立大学法人 東京農工大学プレスリリース
https://www.tuat.ac.jp/outline/disclosure/pressrelease/2021/20211008_02.html