地球を大切に守っていく5つの行動~4月22日はアースデー~

よく耳にするけれど、分かったつもりかもしれないSDGsにまつわる言葉をピックアップ
アースデイをきっかけに、楽しみながら地球環境を守るアクションを学んでみませんか。

地球環境について考え、行動する日「アースデイ(4月22日)」。

例年以上の異常な暑さや寒さ、豪雨や台風の多発など、気候危機をより切実に感じている人も多いはず。

地球環境を大切にするために、わたしたちはどんな投資ができるのか。アースデーをきっかけに、まずは「知る」ことからはじめてみませんか。環境問題における頻出のキーワードを解説しながら、スタートしやすいサステナ習慣をご紹介。小さな意識と行動の積み重ねが、地球の未来を支えます!

 

家庭から出る生ゴミの約80%は水分。そのため燃えにくく、ゴミを焼却する際に大量の二酸化炭素を排出してしまいます。地球温暖化にストップをかけられるよう、家庭の生ゴミは減らしていきましょう。

料理をするとどうしても出てしまう、野菜の皮や切れ端といった余り野菜はベジブロス(野菜のだし)にするのがおすすめ。きのこの石づきやセロリの葉っぱ、にんじんのへたといった野菜の種や根っこに多く含まれるファイトケミカルは抗酸化作用があり、代謝を促進してくれます。栄養満点なうえに、ベジブロスを使ってお味噌汁やカレーをつくると旨味のある仕上がりに。

他にも、家庭の生ごみを減らす方法として人気なのがコンポストです。

コンポストとは、微生物の力で活発酵・分解して、堆肥として土に還すやり方。一見面倒そうに思えますが、生ゴミの臭いは気にならず、ベランダの小さなスペースでも手軽にはじめられるコンポスト体験キットは人気です。ベジブロスづくりも使えそうにない野菜のクズは、コンポストに。捨てるはずのゴミが土に還って、その養分で新しい無農薬野菜を作るというプロセスをぜひ一度味わってみてください。

 

Reduce(減らす)Reuse(再利用する)Recycle(リサイクル)Refuse(断る)Repair(修理する)Rebuy(リサイクルされたものを再度購入する)、Rethink(再考する)と、Rの頭文字がついたゴミを減らせる7つの行動指針です。

マイバッグ&マイボトルはすで定着しつつありますが、他にもゴミを増やさない習慣として、洗剤やシャンプーなど詰め替え用を選ぶ、フリーマーケットやアプリを利用するなどもその1つ。

ちなみに、さなざまな業界が挑戦し注目されている「アップサイクル」はリサイクルと混同されやすいですが、製品の元の素材を生かして付加価値をつけ、商品をアップグレードすること。廃棄するはずだった原料や有効活用されていないものを資源として活用します。パンからビール、竹からタンブラーがつくられるなど、たくさんの面白いアップサイクルのアイデアが日々生まれています。

倫理という意味のエシカルは、地球環境や社会に配慮した考え方のこと。

エシカル消費とは、環境や人権に配慮された商品やサービスを選択して買う、社会貢献アクションの一つです。

たとえば、フェアトレードやオーガニックな製品、復興支援商品、エコマークのついている環境負荷の低いアイテムを購入すること。加えて、リサイクル&アップサイクル、地産地消もエシカル消費にあたります。

安さや便利さでモノを選ぶのではなく、作り手の想いやブランドの生産背景に共感できるか、そういった視点で自分のお買い物を見直してみるのはいかがですか。

食べられるのにゴミとして捨てられる食品をフードロスと呼びます。

(正式にはfood loss&waste/ 生産から流通までに発生する食品廃棄がフードロスで、飲食店や消費者による廃棄はフードウェイストです)

日本では年間600万トン以上の食品が廃棄され、それは日本人一人あたり毎日茶碗一杯分のご飯を捨てているのと同じ量だそうです。

フードロス削減に向けて、企業は賞味期限を延長したり、少量&使いきりパッケージの普及したりして対策に取り組んでいます。わたしたちも買い物前の冷蔵庫チェックでムダ買いを防ぐ、スーパーでは賞味期限の近い手前の商品から選ぶ、外食時に食べ残しをしないなど、すぐに実践できることからはじめてみましょう。食材を有効に使うために、時間が余裕あるときには野菜のピクルスやディップソースを瓶詰するホームキャニングや自家製のぬかづけや塩麹を使った発酵食づくりもおすすめです。

日本は2050年までに「カーボンニュートラル」を達成するという目標をかかげています。

カーボンは「炭素」、ニュートラルは「中立」という意味で、二酸化炭素を代表とする温室効果ガスの排出を実質ゼロの状態にすることを「カーボンニュートラル」と言います。

森林保護をはじめ植物由来の燃料開発や再生可能エネルギーの導入が、脱炭素化の有効な施策とされていますが、わたしたちの生活で行えるのは、シェアサイクル、シェアバイクやカーリース積極的な利用が挙げられます。家庭から排出されるCO2の約30%が自動車から排出されているので、ひとりひとりの日々の移動をエコな交通手段に切り替えてみることからはじめてみませんか。

 

 

 1969年にユネスコによって提起されたのち、翌年アメリカのゲイロード・ネルソン上院議員が「環境問題についての討論集会」を開催し、その集会が開かれた422日を「地球の日(アースデイ)」とすることを宣言しました。美しい自然環境に感謝して、行動する記念日として50年以上の歴史があります。

 

参照URL

https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2010/spe1_04.html https://www.mottainai-kitchen.com/wnn/012.html https://www.env.go.jp/